2013-01-01から1年間の記事一覧

安神薬は精神安定作用、抗不安作用があり、精神神経症やノイローゼに用いられる。牡蛎(821)306 竜骨(821)308 酸棗仁(822)288 遠志(822)222

熄風は内風(体内に変化が生じて起こるもの)を鎮めることで、熄風鎮痙薬は自律神経系の興奮、脳血管・神経の障害などによって生じる筋肉のひきつり、痙攣、てんかん、不眠などを鎮める作用のある薬物である。釣藤鈎(819)276 天麻(819)132 地竜(820)

主として滑脱に用いる。滑脱とは大便、尿、汗、精液などが漏れ出ることで、これを治す作用のある薬物を固渋薬という。山茱萸(816)90 五味子(817)248

主として陰虚に用いられる。陰は血を含み、陰は寒であり、水である。そして陰が虚すると熱を生じる。したがって陰虚の症状は血虚+熱である。この酔うな状態jのものに用いられる薬物である。麦門冬(812)184 天門冬(814)36 鼈甲(814)

補血薬は主として血虚に用いられる。血虚とは物質の不足するもので、出血傾向のものや、月経異常、老化現象、自律神経系、内分泌系の失調を基礎にする疾患を呈するものに多く見られる。(熟)地黄(807)238 当帰(809)20 芍薬(810)188 阿膠(811)316

補陽薬は主として陽虚に用いられる。気も陽であるが、熱も陽でもあり、火でもある。したがって陽虚の場合は陽が虚すから寒の症状を生ずる。つまり気虚+寒証となる。これを治療する薬が補陽薬である。杜仲(806)118 続断(807)

元気を補う薬物を補気薬という。人参(800) 黄耆(801) 白朮(803) 山薬(804) 炙甘草(804) 大棗(806)

主として咳嗽、呼吸困難に用いられるが、気管支喘息や痙攣性の咳嗽には、気管支筋の痙攣を緩める作用のある麻黄、厚朴を、水分の多い多量の喀痰の出る場合(寒痰、湿痰)は利水作用のある薬物を配合して用いる。麻黄(704,796)112 杏仁(796)230 紫(797) 蘇子(…

主に温める作用があり、寒痰、湿痰に用いられる薬物である。半夏(793)212 桔梗(794)216

熱痰のため痰の量が少なく、痰が粘いものに用い、喀痰の分泌を多くして喀出を容易にする薬物である。貝母(790)128 栝楼仁(791)272 天花粉(栝楼根)(792)

腸の蠕動が低下して腸管の水分が減少したために起きる高齢者や虚人の腸燥便秘に用いる。麻子仁(788)52 檳榔子(749,789)30 牽牛子(750.789) 葶藶子(751,789)

寒性の下剤を用いて、腸内容物の瀉下する。大黄(787)240 芒硝(788)316

艾葉(784) 三七(田三七)(784)195 蒲黄(785) 地楡(785) 槐花(786)

鬱金(783)98 姜黄(783)101 乳香、没薬(784)295

陳旧性の瘀血で腹腔内に腫瘤(癌や子宮筋腫)を形成している場合は、活血のみでは不十分であり、破血(止血)によって瘀血を逐う必要がある。これに使用する薬が破血薬である。桃仁(777)232 紅花(778)56 蘇木(779)50 牛膝(780)2 三稜(781) 我朮(782)100

血分の病気を治療する薬物を理血薬という。このうち主に血行をよくして瘀血を除く作用のある薬を活血薬、活血化瘀薬という。丹参(773) 赤芍(773) 川芎(774)84 延胡索(775) 益母草(776)152

理気とは気滞を理することである。理気薬は主に機能を順調にする「行気薬」と、鬱結を開通し、逆気を下す「降気薬」の2つに分けられている。しかし臨床では両方同時に使用することも多い。陳皮(766)76 枳実(767)73 大腹皮(768) 厚朴(753,768)166 香附子(769)…

桂枝、当帰、川芎、細辛、麻黄、附子など主として四肢、体表の血行を良くして外表部を温める薬物である。桂枝、細辛、麻黄は辛温解表薬に、当帰、川芎は活血薬に、附子は温裏去寒薬としての作用がある。

主として腹部内臓を温める作用のある薬物である。乾姜(760) 呉茱萸(761) 蜀椒(762) 丁香(762) 小茴香(763) 高良姜(764) 附子(764) 肉桂(705,765)

皮膚、筋肉、関節な身体体表に近い部分の風湿を除いて疼痛、痙攣、麻痺を治療する薬物。独活(756)24 秦艽(757) 威霊仙(757)80 木瓜(758)

主に下痢、腸炎の治療に用いる薬物で、消化管の水分を吸収して利尿する。霍香(752)218 厚朴(753)166 蒼朮(754)42 縮砂(755)16

利尿作用もあるが、主に強い瀉下作用によって体内の水分を除く薬物。檳榔子(749)30 牽牛子(750)206 葶藶子(751)

利水作用があり、体内の水分を尿として除く薬物である。茯苓(740)298 猪苓(741)298 沢瀉(742)8 防已(742)258 薏苡仁(744)86 木通(745)6 車前子(746)214 滑石(747)307 灯心草(748) 茵陳蒿(748)32

主として出血性炎症に用いて消炎止血する薬物である。生地黄(734)238 牡丹皮(735)190 玄参(736) 地骨皮(737)162 紫根(738)158 犀角(738) 牛黄(739)300

主として化膿性炎症に用いる薬物である。金銀花(732) 連翹(732)126 蒲公英(733) 敗醤(733) 射干(733) 魚腥草(734)

主に清熱薬で消炎鎮痛作用がある。黄連(727)88 黄芩(728)254 黄柏(729)208 竜胆(731)136 苦参(731)262

解熱作用があり、陽明病、温病の気分病に主として用いる、抗炎症性の薬物である。石膏(722)308 知母(723)18 山梔子(725)130 芦根(726) 竹葉(726)

風熱表証を治療する薬である。柴胡(715)48 葛根(716)234 升麻(718)68 薄荷(719)172 牛蒡子(719)26 蝉退(720)316 菊花(720)66

風寒表証を治療する薬である。麻黄(704)112 肉桂・桂枝(705)70 紫蘇葉(707)200 荊芥(708)250 防風(710)244 羌活(711)180 白芷(712)22 細辛(713)34 生姜(714)282 辛夷(715)164麻黄主成分:エフェドリン 薬効:エフェドリンには中枢神経興奮作用(覚醒作用、鎮…

1、熱の概念について 漢方医学では”熱”の概念には次の2種類がある (1)発熱:体温上昇 (2)熱傷:温熱性症候群 顔色が赤い、暑がる、熱を嫌う、口が渇き冷たいものを好む、舌は乾燥、糞便は硬く便秘しやすい、尿量は少なく尿の色は濃い、速脈 <熱証は…